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 今年度、第60回目を迎える表美展、「記念表美展」として準備を進めており、その詳細が決定致しましたのでご案内申し上げます。
 今回は近畿・中国・四国の表具内装組合加盟の作品も加わり、100点を超える作品を展示いたしますので、見ごたえを十分に感じていただけると思います。
 現在鋭意準備しておりますので、どうぞご期待くださいませ。

第60回記念表美展のご案内

日時
平成27年10月16日(金)~ 10月18日(日)10時より16時
場所
京都市勧業館(みやこめっせ)地下1階第一展示場

第60回記念表美展では100点を超える作品を展示致します。

掛軸、額装、屏風の展示

 京都で育まれた京表具。その高い美意識で仕上げられた掛軸や額装、屏風を間近でご高覧いただけます。
 今回は、西日本表具内装協会加盟の表具師の作品も加わり100点を超える作品を展示します。

組合出品「黄金の茶室」の展示

 第六十回開催を記念し、当組合所属の表具師が製作した「黄金の茶室」を展示いたします。
 茶室内には、門川大作京都市長に揮毫いただいた書を掛軸に仕立て、設えます。

【体験企画】「黄金の茶室」体験(各日限定20名様)

 毎日、先着20名様限定で「黄金の茶室」お茶席券(500円)を販売いたします。20分間の時間指定予約制とさせていただきます。一般茶席もございますので、会場内をご覧いただいた後は、お茶席にてお抹茶とお菓子でお寛ぎください。

【無料相談】「お客様相談窓口(無料)」を設置

 毎年ご好評をいただいております「お客様相談窓口(無料)」を今年度も開設致します。

 家に眠っている作品や書画はありませんか? 古くてあきらめている表具でも意外に修理可能です。
 是非、会場までお手持ちの作品をご持参ください。当組合所属の表具師が京表具の新調、修理についてのご相談に無料で応じます。ご相談を心よりお待ちしております。

【新作発表】京表具インテリア「曲屏風」の新作を展示

 平成の琳派‘KI-YAN’こと 絵師 木村英輝氏と京表具の夢のコラボが実現。必見の最新作を展示します。 


開催主旨

- 京表具を多くの方に知っていただくために -

 生活の洋風化に伴い、和室離れが進んでいる昨今ですが、反面、京町家をリノベーションした飲食店・雑貨店が増えており、街や観光地には着物姿で歩いている若い方をたくさん見かけることから、現代生活においても「和」を求められているのではないかと思われます。「表美展」では、表具師の技と感性を結集した作品を展示し、一般来場者の皆様にも広くご鑑賞いただけます。本物の京表具(掛軸、額装、屏風、襖など)に触れることで、京表具への理解を深めていただくと同時に、和の暮らしについて改めて見直すきっかけになっていただければと願っております。

「黄金の茶室」の展示

現在製作中の『黄金の茶室』

現在製作中の「黄金の茶室」 壁面には、本金箔が施されます。

- 後継者育成を目指して -

 今回展示の「黄金の茶室」制作にあたっては、全京都建築高等職業訓練校の生徒さん、いわば大工の卵たちの建築による茶室に、我々表具師が金紙を「張る」という作業で進めていきます。茶室には畳・襖・床の間といういわゆる「和室」の様式に加え、にじり口や炉・中柱・太鼓襖・お茶掛という独特の様式がありますが、それらを制作することにより、将来を担う若手表具師・若手大工に伝統的な建築様式の技法・技術を継承できればと考えております。

【体験企画】「黄金の茶室」体験(各日20名様限定・おひとり様500円)

 毎年お茶席を設けておりますが、今回は「黄金の茶室」でもお茶をお愉しみいただく体験を企画しております。
(各日20名様限定)「京表具」の展示をご覧いただいたあとは、門川市長ご揮毫による掛軸を設え、本金を施したお茶室内で、ぜひお点前をご体験いただきたいと思います。
 誠に恐縮でございますが、「黄金の茶室」お茶席券は、毎日午前10時より会場内受付にて先着20名様限定で販売させていただきます。尚、おひとり様20分間の時間指定予約制となっております。
 また、一般茶席もございますので、会場内をご覧いただいた後は、お茶席にてお抹茶とお菓子でお寛ぎください。