ベテランから若手まで京表具師61名が所属する京都表具協同組合は、臨済宗大本山 南禅寺 刷毛塚前(京都市左京区福地町)にて、第65回刷毛供養会を執り行います。
我々表具師にとって、なくてはならない一番大事な道具「刷毛」。刷毛は、日々使うことによって毛先が徐々に磨耗していく消耗品ですが、毛の部分はタヌキやムジナ、ヤギなど動物の毛でできており、これらの動物の恩恵により「表具」という生業、すなわち我々の生活が成り立っているといっても過言ではありません。
また、刷毛だけでなく筆も染み抜きや補彩に欠かせない道具で、これにも動物の毛が使用されています。
使い切って役目を終えた刷毛や筆に感謝し、「動物」たちの霊をなぐさめ、現在でも受け継がれている表具の技を伝授いただいた先達への敬意をこめて、当組合では昭和32年から毎年8月1日に「刷毛供養会」を執り行っております。
本年度の刷毛供養会につきまして
今年65回目を迎える「刷毛供養会」は、新型コロナウィルス感染防止のため、ソーシャルディスタンスや消毒などの対策をしながら執り行います。
昨年はコロナ対策の為控えさせていただいた供養会の後の講話につきましては、本年は十分な配慮のもと行います。ご不明な点がございましたら、事務局へお問い合わせくださいませ(電話:075-748-1600 / 平日9時~5時)
第65回刷毛供養会
- 日時
- 令和4年8月1日(月)10時~
(受付9時30分開始) - 場所
- 大本山南禅寺境内刷毛塚前(南禅院北側)
(小雨決行 強雨の場合の法要は南禅院にて(刷毛の焚き上げは中止))
会場案内図
※会場は南禅寺内の水路閣近くにある刷毛塚でございます。